社長メッセージ
お客様に喜んでいただくために
大切な“人との繋がり”
代表取締役社長
宇都宮 徳兼
Utsunomiya Norikane
■創業から今へ至る思い
作っているものは食品包装用パッケージです。創業時は賞味期限の短いパンなど単体の袋を製造することが多かったです。どれだけ賞味期限が短いかというと、3日または4日くらいで、当時は包むことさえ、できれば良いという包装でした。
そこから、食品を安全に、安心して届けられるように、日持ちの良い袋を作ろうと思い、様々な素材、特性のフィルムを貼り合わせるラミネート包装を製造し始めました。ただ、そうは言っても、先代は紙の印刷からのこの業界でスタートをきった経緯があるので、綺麗な印刷にこだわりを持ち、現在に至っています。私たちの作った食品包装用パッケージがお客様の暮らしを幸せにするお手伝いができればいいと願っています。
■人々の暮らしを幸せにするための心がけ
そのためには、働く社員の満足度が大切であると考えています。素晴らしいお客様と出会い、そのお客様に商品を届ける仕事をさせてもらう中で、社員には感じてもらいたいたいことがあります。たとえば、自分たちがスーパーに買い物に行ったときに『この商品のパッケージを作ったのが自分たち宇都宮パック工業だ』『その会社で仕事をしているのだ』というように、誇りと思えるような企業でありたい。
その流れの中で、良いお客様と仕事をしていくためには、何が必要なのか…品質なのか、利便性なのかをお客様のために考えていきます。印刷物やパッケージの形状へのこだわりというものはその後からついてくる。お客様の気持ちを第一に考えられる社員を育てたいと考えています。お客様が困ったときに迅速な対応をして、問題を解決できたり、生活の中で手助けできたりするような成果が出たときに、会社としての価値があります。ともに喜び合える繋がりを持てるようにしていきたい。
■取り組むべき環境問題と地域密着
我々が作っている袋は、商品が売れるまで、お客様の手元に届くまでの大事な機能、役割を担っています。
異物が混入していないか、お客様に安全に届くことが重要な役割です。ただ、お客様が封を開け、口にした瞬間からそのパッケージはゴミに変わってしまいます。機能性が担保できればできるほどデメリットとしてゴミになってしまう。しかも世の中から嫌がられてしまいます。
ゴミをそのまま廃棄で焼却するにしても、環境問題についても我々は考えています。同じプラスチックでも薄くするとか、燃やしたときに燃焼カロリーが低いようにするのとか、燃やしたあとにその成分が土に戻るような素材を考えるなど、そのようなことを常に考えていかないといけません。世の中の害になるようなことを、極力、少なくしていかないと認められないと思っています。
お客様だけでなく、地域の皆様とも力を合わせて、街を盛り上げる存在、社会に貢献する会社でもありたい。宇都宮パック工業は何をやっている、どのような会社なのか、広島県や呉市のために何に役立っているのか、未来を担う小学生から大学生に伝えていきたい。頑張っている社員たちや会社が発信している活動を見た子が興味を持つような会社でありたいです。
2023年12月には呉市内の小学生の学童野球チームを対象に、プロを招いた野球教室や講演会を実施しました。子どもたちからはたくさんの笑顔をいただき、保護者様や関係者の方からも感謝の言葉をいただきました。地域に貢献できるようなお手伝いをさせていただければと考えています。
■ともに未来を創っていく社員へ、求める人材
現在の社員に願うのは、会社の中に閉じこもるだけでなく、どんどん世の中を知り、その中で自分が何をしないといけないのか、社会人としてどのように生きていかないといけないのか、自分磨きの旅をしていってほしいということです。たくさんの素晴らしい人と出会ってほしいです。工場の中にいると、会社と家の往復だけで、出会いが『ない』と言うかもしれません。ですが、どんどん自分の殻を破って、出ていってほしいです。当然、私が知り合った仲間も紹介して、還元できるように社員を育てていきたいなと思います。それが人と人との繋がり。会社もそれで繋がり、広がり、成長を遂げていくと思います。
私のエネルギー源は、ともに楽しみを共有できる仲間です。仕事も遊びも素晴らしい仲間に恵まれているので、そういう人たちと一緒に人生を共に歩んでいけるような人間にならないといけないと思っています。これまでも良い友達、仲間に恵まれてきました。そういう方々と末永く付き合っていきたいので、日々、頑張ることができています。
会社に求めたい人材は、素直で真面目な方です。自分たちも将来、会社のために役に立ってもらえるような方が入っていただけるような会社づくりを目指していきたい。やっぱり、入ってきてくれたからには今、働いている社員にも喜んでもらわないといけない。まずは今の社員の満足度を高めることによって、これから社会に出ていこうとする人たちが、ここなら安心して仕事に没頭できると言ってもらえるような企業づくりができるように努めていきます。 人生はやはり「人との繋がり」です。プライベートも仕事も一緒です。繋がりを持たない人は絶対に成功はしない。繋がりから、誇りを持てる企業にさらに成長していきたいと考えています。